メディア掲載記事

えんしんほっこり四季だよりに掲載されました

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2017年 冬号 No.23

(記事より引用)

からっ風とハウスが育てる生でも美味しいほうれん草

浜松市内で、生でも美味しく食べられるほうれん草が栽培されているのをご存知でしょうか。新野敏晴さんは仲間の農家とハウスを用いた独自のノウハウを築き、良質な農産物の大量生産に成功。東京都内で多店舗展開するサラダ専門店に納入されるなど、高く評価されています。ハウス栽培でありながら、地域特有の環境も活かした“浜松の恵み”です。

肉厚でも柔らかい

「葉肉が厚く、しっかりとした食べ応えがありながら、柔らかくて生でバリバリ食べられます。えぐみが少なくて甘みが感じられ、栄養価が高く、日持ちもしますね。また、自分の子どもにも食べさせられるように安心・安全にも気を配り、使用する農薬は極力少なくしているんです」。新野さんは、栽培しているほうれん草について、胸を張ってそう話します。  まるでベテラン農家のようですが、生産を始めたのは、わずか6年前のこと。会社の経営者でありながら、葉ネギの生産農家だった実家の家業を継ぐ形で農業の世界にも足を踏み入れました。新たにほうれん草の栽培に挑戦した背景には、かつて浜松は一大産地でしたが、生産者が減る一方の現状を目の当たりにし、何とか生産量を回復して再び産地化したいとの思いがあったそうです。  「栽培のノウハウが全くないところからのスタートでした。全国の産地を回って情報を集めましたが、最初の2、3年は全く思うようにできませんでしたね。同じ品種を同じように栽培しても、風土に合わないということがあります。自分たちでデータを集め、ベストな方法を探りながら、4年目くらいから生産量が一気に伸びました。今では日量で2250キロを収穫しています」

技術と自然の恵み

試行錯誤の末にたどり着いた栽培方法は独特です。浜松特有の豊富な日射量を活かしたハウスを使って温度管理などを徹底しながら、冬場はあえて“遠州のからっ風”を施設内に取り込みます。厳しい環境に置かれることで、それに負けまいと肉厚になり、栄養をたっぷり蓄えて成長。シャキシャキとした心地よい食感が楽しめ、甘みも増します。水耕栽培ではなく、ほうれん草に合わせて作られた土を使って栽培しているのも、栄養価が上がり、鮮度が長く保てるという利点があるためです。  新野さんは経営スタイルも斬新。組織を導入して家族経営型の農業とは一線を画しています。農産物の販売は自身が代表取締役を務める株式会社NHアグリで一括して管理し、生産部長や販売部長が、それぞれの役割を担当。生産担当の一人は何と元銀行マンです。農業は全く未経験だったものの、新野さんの誘いに応えてチャレンジ。今や栽培のエキスパートとなって活躍しています。  「今、農家がすごい勢いで減っています。親世代が苦労していますから、自分の子供に継がせようとは思えないんですね。家族経営に代わる組織化した農業を進めていかないと、将来は厳しいと思います。当社は、これからも栽培の技術力を上げながら生産量を増やしていって、地元の農業に少しでも貢献していきたいんです」

地元の農業を守る

ほうれん草は「葉物の王様」と言われる万能野菜。風邪の予防に役立つビタミンAは、1日100g(5〜6枚分)も食べれば、必要な量を摂取できます。鉄分は牛レバーに匹敵し、貧血の予防に最適です。消化吸収のよい食物繊維が胃腸を整え、ルテインという栄養素は可視光線から目を守ります。私たちの元気の源ですが、NHアグリのほうれん草は、それだけではありません。地域の活力源としても期待大。地元の農業の明るい未来を切り開く農産物としても注目です。

AFCフォーラム2016年11月号に掲載されました

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(記事より引用)

特集 私の革新、プラス1農業

地域特性に適応した技術と人材を活かす

水耕栽培による葉ネギ生産が目立つようになってきている中、土づくり技術が高品質化につながるという考えから土耕栽培にこだわる。そしてもう一つの特徴が、商工業地域の特質を活かした企業退職者の積極採用である。
葉ネギ産地ならではの経営工夫とはどのような内容かを探る。

リーダーとして地域をけん引

六次産業化による高付加価値の実原や輸出による販路拡大が叫ばれる一方で、生産面に特化した強みを磨く農業者がいる。
静岡県浜松市で葉ネギ(小ネギ)を中心とした葉物栽培を行う新野敏晴さんは、生産性向上に磨きをかけ、高い収益率を確保している。
また、その生産方法や技術を仲間の葉ネギ農家と共有するなど、まさにリーダーとして活動している。さらに、販売の多くを委託するJAとともに品質をPRし価格交渉を行った結果、直近八年間で販売単価が25%伸長するなど、浜松市の葉ネギ農業者への普及効果も大きい。
生産性を追求し、地域をけん引する新野さんの取り組みから、私たちは何を学べるだろうか。

静岡県の西部に位置し、西は浜名湖、南は遠州灘に面し、北は南アルプスを望む風光明媚な都市である浜松市は、スズキや浜松ホトニクスが拠点を置くなど、古くから製造業の町として有名である。一方、温暖で日照量が多いことから、かんきつなどの栽培や、花きやメロン、葉物野菜などの施設園芸が盛んな県下最大の農業地帯で、市町村別で全国第四位の農業生産額を誇る。
その浜松市において、現在、新野さんは230アールで葉ネギを生産している。生産規模は年々拡大し、六年前と比較して1.5倍に増加した。また、ホウレンソウは2011年度から栽培を開始し、現在は88アールまで広がった。
経営規模拡大とともに、収入全体に対する経営費の割合は低下し、利益である「所得」が増加している。経営費の中では、特に「施設機械減価償却」とランニングコストやメンテナンスなどの「施設機械その他」の割合が低下している。規模を拡大したことで、施設や機械などが効率良く利用されている状況がうかがえる。
また、「雇用労費」が占める割合は横ばいで、出荷増量に伴う「出荷販売経費」や「作業委託料」の割合などが微減している。このことは地域の特性を活かした土づくりや灌水などの生産技術・管理、人材の確保・活用、営業など、多岐にわたる取り組みがなされていることを表している。
葉ネギやホウレンソウは、一つの大きな団地で生産されているのではなく、市内に点在する10アール程度の小型ハウスで栽培している。ハウスの基本的な構造は同じだ。低コストの耐候性に優れ周年栽培が可能なもので、電動モーターで谷換気を動かし、温度管理をしている。ハウス内上部には、灌水用のミスト装置、遮光用のカーテンがある。遮光カーテンは黒の寒冷紗を用いているが、これは葉ネギの生産調整というより、作業の快適性のために使用しているという。このように必要最低限の設備で栽培管理をしているのは、規模拡大時のコストを最小限に抑えることを念頭に置いている。設備投資を抑えた分、地域の力である人材を活用することで高い生産性や収益性を保っていることが特徴であるが、こちらは後述することにしたい。

最適な土づくりを目指す

規模を拡大する際や安定的に生産するに当たって、技術面で最も心掛けていることは、土づくりである。新野さんは土耕にこだわりを持ち、栽培に最適な土を長い年月をかけてつくっている。浜松の西部の丘陵地域は雨が降ると硬く固まる赤土が広がり、排水性を好む葉ネギは作りにくいため、堆肥などを加えて変えていく必要がある。
毎年、土壌分析を行い、堆肥や蟹ガラなど有機物を活用し土づくりを行う。赤土は徐々に色が濃い茶色に変わっていき、葉ネギに適した土となる。耕作放棄地として多く受託する茶畑の跡地では、抜根し、野菜作に合うように土壌改良をしていくために大変な労力を要するという。
なぜそこまでして土耕にこだわるのか聞いたところ、「水耕ネギに比べ棚持ちが良く市場の評価が高いこと。また、マニュアル化できる水耕は企業参入でもできてしまうが、土づくりから行う農業はまねすることが難しい」とのことであった。
葉ネギの生育には水やりがとても大事で、天候を見ながら施肥と水やりによって生育をコントロールする。ほとんどの作業は現場を取り仕切る栽培責任者が対応しているが、タイミングや水量などに関しては今でも新野さんが自らチェックしている。
その他、病害虫の防除は地域情報を基に、遅れることなく対応し、作が終了したときに土壌をしっかり消毒するなど、万全の体制で臨んでいる。
新野さんが栽培する葉ネギの品種は特別なものではないが、浜松はその一大産地でもあり、種苗会社から品種になる前の系統評価などを請けおうなど、いち早くより良い品質を導入できるメリットがある。この点についても産地としての力が大きい。

浜松の気候では、新野さんのような無加湿のハウス栽培で、葉ネギは種まき後60〜100日で収穫できる。いくつものハウスで作業の滞りなく安定出荷するためには、綿密な計算による作業計画を実行する必要がある。現在は、収穫後たった1日の準備を経て、新たに種まきができる体制が完成している。なお、新野さんが生産工程の管理を徹底して行えるのも、栽培責任者の存在がポイントになっている。
葉ネギは同じハウスで年間4〜5作ほど栽培できるが、これを数年続けると、土壌消毒しても連作障害が起き収量が低減してしまう。その対策として取り組んだのが、周年作物による輸作栽培の確立だ。目を付けたのは、ホウレンソウと山ホウレンソウ(スイスチャード)である。ネギは単子葉植物のユリ科に属し、ホウレンソウは双子葉植物のアカザ科に属する。系統的に遠い仲間であることに着目し選んだという。
山ホウレンソウにはホウレンソウ栽培が夏場の高温ゆえ品質が安定せず、試行錯誤を繰り返していた中で出会った。食味はホウレンソウと変わらないが、抜群の耐暑性を持ち盛夏でも棚持ちが良い特長がある山ホウレンソウを夏季に生産することでホウレンソウの周年栽培の体制が確立できたという。現在では、葉ネギとホウレンソウのほ場を定期的に変えることで葉ネギの連作障害の影響はほとんど見られなくなっている。

地域の人材を活用する

これら生産技術や生産性を支えているのが人材の活用である。真面目で優秀な人材を確保し、うまく育成・活用していることが経営の強みとなっている。
まず、栽培責任者の存在がある。前職が銀行員であるこの栽培責任者は、農業に興味があったことと真面目な性格から、素地があると見込んで新野さんは声を掛けたという。現在は、栽培全般を任せており、現場の責任者として信頼できる片腕となっている。新野さん一人では点在するハウスを全て回るのにも半日かかってしまう。栽培全般を任せられる片腕がいることで、生産、経営全般の管理、営業などに大きく力を入れられるようになったと言う。次年度の土づくりや病害虫の防除について栽培責任者から具体的に提案してもらい、その提案内容を参考に方針を決めている。個人経営ながら役割を分担していることも特徴だ。

パート採用についてもユニークな考え方をもつ。企業退職者を積極的に採用することで、地域の力を活かしているのだ。浜松市は企業退職者が多い。定年まで勤め上げた企業退職者は真面目で、指示待ち人間ではなく自分で考えて行動ができ、何かしらの得意分野を持っている人が多いと考えている。例えば、製造業に勤めていた人からは生産工程など、これまでに培った経験から改善提案が出てきて、自然と生産効率の向上やコストダウンにもつながるという。
「人生でさまざまな経験をされてきた方は臨機応変に対応でき、大変戦力になる」と企業退職者の採用するメリットを新野さんは話す。
また、人材の活用は経営内部に限ったものではない。葉ネギは、収穫後の古い外葉をむいて揃える調整作業が大変重要であり、品質の良しあしを大きく左右する。新野さんは分業の観点から、この調整作業やパッケージングを約40先に外部委託している。葉ネギの産地である浜松市には、このような作業を請け負う外注先が多数存在している。手間やコストが掛かる工程をアウトソーシングすることで生産効率の向上や人件費の抑制につなげ、収益性の向上に寄与している。これも地域の力を活用した特徴と言える。

外注先からパッケージングされて戻って来た葉ネギは、「グリーンスティック」ブランドとして、JAとぴあ浜松を中心に出荷している。浜松市の葉ネギは大きく分けて3つのブランドからなっていて、それぞれの生産グループが高品質な葉ネギを切磋琢磨して生産することで、それぞれのブランド力や品質を高めている。

仲間を育て生産拡大

収益性向上の取り組みは、営業面でも顕著なものがある。「グリーンスティック」やホウレンソウはJAとぴあ浜松とともに品質をPRし、販売単価を市場に提案するなど収益性を改善する努力を行っている。こうした販売努力は単価面など、他の農業者への影響も少なくないという。
その他にも、チャンスがあれば葉ネギの販路拡大のために全国各地に出掛け営業を行っている。例えば、葉ネギにあまりなじみがない東北地方のスーパで新規に取り扱ってもらえるようになり、また、白ネギを使用していた東京のラーメン店では交渉の結果、葉ネギに変えてもらったなどと販路を拡大している。

新野さんの信念は「相手との約束は必ず守る」ということである。営業においても「約束した時間に必要な量を必ず届けます」と話し、実行することで、取引を継続するうえでの信頼を勝ち得ている。
販路を拡大するためには、生産量も増やしていかなければならない。新野さんは生産を年々拡大している。さらに自らの生産面積だけでなく、仲間の生産者を育て、そうした人たちにも生産の拡大を促すといった努力を重ねている。作物生産技術のある人を農業経営者として独り立ちさせようと、仲間を先導しグループを率いている。現在、新野さんが育てたグループの生産者は4人になった。日頃、メンバーには、「農家ではなく農業経営者になれ」と話すという。それは、経営ビジョンを持って、健全な経営で利益を出し、家族労働に頼らず、人を安定して雇用することを示している。信頼する仲間をつくり、一緒に出荷を行うグループを形成することで、誰かが思わぬ失敗をしても他のメンバーがフォローできるメリットもある。そうしたグループ体制が周年での安定生産、約束を必ず守る出荷体制、販路拡大を可能としている。

地域の特徴を活かす

農業人口の減少や耕作放棄地の増加など、日本農業は危機的な状況であるが、農産物を販売する側も、購入する消費者側も、安心安全で品質が良いものを常に欲している状況に変わりはない。今後も安定的に生産し、出荷できる生産者が望まれていることは明らかで、新野さんたちは使命を感じながら、誇りを持って取り組んでいる。しっかり利益を出して、経営として成り立ち、持続的に生産することが社会にとってもウィン・ウィンの状況である。

都市化が進む浜松では、市内に人口が多いことが人材確保の面ではメリットである一方で、ハウスが容易に集積できないこと、さらにハウス周辺も徐々に宅地化が進んでいることから、規模の拡大が難しいというデメリットがある。
新野さんは、このような地域の特性を理解した上で、メリットを活かしてデメリットを克服し、安定的な経営を続けている。さらに、私は、ぶれない経営哲学があると考えている。
新野さんは、作物を生産することを楽しむこと、自らや一緒に働く人も共に楽しく真面目に働くことをモットーとしている。こうした姿勢が周りの方にも理解され、困難な状況にも立ち向かえる経営体になっていると思われる。
どの地域にもメリットとデメリットがある。デメリットを並べ立て、嘆く農業には未来はない。その地域のメリットに気付くことができるか、そして、それを最大限に活かせるか、それができれば、魅力ある農業経営ができるのではないだろうか。
地域の特徴を最大限に活かし、生産技術を磨き、生産効率や品質を突き詰め、真面目にポジティブに取り組むことの重要性を感じた。

 

2013年8月18日 静岡新聞に掲載されました

静岡新聞6次産業化記事

  (記事より引用)

葉ネギや果物ロシア展開へ

浜松4農家、会社設立し本腰

視察で手応え、富裕層照準 

浜松市西区の4農家が、生産した葉ネギや果物の販売会社「NHアグリ」を設立し、ロシアへの輸出に乗り出す。6次産業化を支援する農林水産省の認定を追い風に、販路開拓を進めている。

NHアグリは葉ネギやミカン、ホウレンソウなどの生産者が集まり、販売に特化した任意団体として4年前に設立。昨年、株式会社化した。新野敏晴代表はTPP(環太平洋連携協定)に対する危機感から「自力で売り込み先を探さなければ」と、国内販売に加えて海外に目を向ける。

展開の足掛かりとして選んだのはロシア極東地域。既に日本からの輸出農産物が多いアジア地域を避けた。7月、現地を視察した新野代表は「ロシアは日本食ブームもあって、日本製への信頼感が強い」と手応えを得た。

現地での売価は日本の3〜5倍の見込み。まずは富裕層を狙い、ウラジオストクやハバロフスクの高級スーパーや百貨店に売り込む。

輸出事業の本格化に向けて7月から、日本在住21年のロシア人ブレンコワ・アリビナさん=同区=を雇った。現地との交渉業務を担う。葉ネギの需要についてアリビナさんは、「ロシアは冬が長く、野菜不足になりがち。ビタミンの多い葉ネギは体に良く、スープやピロシキなど家庭料理に使われて親しみがある」と説明する。

中部国際空港から成田空港を経由し、収穫から2〜3日後には現地に届く輸送ルートを整えていく。秋には試験輸送を始める。本年度の売り上げ目標は800万円。

「たとえ海外でも、生産者の顔が見えるような販売を貫いて、味と安全の信頼を得たい」と新野代表。今後の展開についても「ロシアでの貿易のノウハウを得て、香港やベトナム、タイなどに販路を広げていきたい」と意気込んでいる。

 

 2013年6月30日 静岡新聞に掲載されました

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  (記事より引用)

6次産業化計画を支援

3事業所に認定証 中区

農林水産省関東農政局浜松地域センターは28日、農業者や企業などの6次産業化を支援する同省の事業計画認定証交付式を、浜松市中区の同センターで開いた。市内の3事業所が西村敏男センター長から認定証を受けた。

6次産業化法に基づく認定。認定した計画のうち、生産・加工・販売を一体的に行う事業者を対象とする総合事業計画は2件。葉ネギの新たな販路開拓としてロシア輸出を図るNHアグリ(西区)と、ブラッドオレンジを使用したジュースやジャムの開発・販売でブランド化を進めるスズキ果物農園(浜北区)が選ばれた。

研究活動などが対象の研究開発・成果利用事業計画には、浜名湖周辺でマングローブによる緑化とカニ養殖事業に取り組むNPO地域生物資源研究所(中区)が認定された。同計画の認定は県内初。

認定事業所は無利子融資や新品種の登録に要する出願料の減免などの支援が受けられる。西村センター長は「認定は最初の一歩。熱意と創意工夫で成功に結び付けてほしい」と呼び掛けた。 

 

 2012年10月5日 静岡新聞に掲載されました

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  (記事より引用)

この人

品質向上に努めるJA とぴあ浜松ほうれん草振興会会長 新野敏晴さん(西区大久保町)

3年前から西区内の生産者5人で、県内では難しいといわれるホウレンソウの周年栽培に取り組む。このほど出荷先の福井市より優良出荷者として感謝状を贈呈された。

ー栽培に取り組み始めたきっかけは。

「『葉物の王様』と呼ばれるホウレンソウだが、他産地では生産量が減っているという話しを市場で聞いた。これはビジネスチャンスになるのではと思い、仲間を集めて周年での栽培にチャレンジしたのが始まり」

ー栽培での苦労は。

「無経験だったので、最初は手探りの状態。ホウレンソウは暑さに弱いので、夏場の栽培にはとても苦心した。昨年からは暑さに強い『山ホウレンソウ』を導入し、手応えを感じている。また、通常は200グラムパックのところを150グラムにしたのも工夫の一つだ。」

ー今後の抱負は。

「感謝状を頂いたのは、これからの期待の現れ。消費者に喜んでもらえるよう良品質のホウレンソウを生産したい」

不動産会社社長のほか、県宅建協会理事なども務める兼業農家。 

 2012年9月2日 静岡新聞に掲載されました

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  (記事より引用)

浜松のほうれん草振興会

福井市から感謝状

JAとぴあ浜松ほうれん草振興会(新野敏晴会長)は積極的に出荷している福井市から「優良出荷者」として認められ、31日、浜松市西区大久保町の同JA大久保支店で、福井市中央卸売市場の堀川盛一場長から感謝状を受けた。

同振興会は、3年ほど前から生産者5人で栽培法や品種の選択などの工夫を重ね、静岡県内では難しいといわれる周年でのホウレンソウ栽培に取り組み、本年度は8月30日までに8588ケース(1ケース=150グラム×30袋)を同市場を中心に出荷した。

感謝状の授与式で堀川場長は「これからも頑張って福井の食卓を潤してほしい」と語った。新野会長は「当初は苦労したが、やっと安定供給できるようになった。消費者にかわいがってもらえるよう努力したい」と応えた。 

 2012年9月1日 中日新聞に掲載されました

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 (記事より引用)

西区のホウレンソウ農家5戸

福井市から感謝状

浜松市西区大久保町内のホウレンソウ農家五戸でつくる「ほうれんそう振興会」(新野敏晴会長)が三十一日、優良出荷者として福井市中央卸売市場を運営する福井市から感謝状が贈られた。栽培が難しい夏場も品質、規格ともに優れた作物を約二年前から供給し続けたのが評価された。JAとぴあ浜松大久保支店で表彰式があった。

福井市の担当者によると、優良出荷者感謝状は十年近い実績が必要とされ、短期間での寄贈は珍しい。

同振興会は、葉ネギやターサイなどの葉物野菜を周年で土壌栽培する。ホウレンソウの本格的な生産開始は三年前。夏場の暑さ対策には、土壌改良や遮光ネットを活用し、葉がしおれないように工夫した。今年一月からは一袋二百グラムから百五十グラムの小口パッケージも開発し、単身世帯や核家族の需要にもこたえてきた。

表彰式には、生産者やJA職員、行政担当者ら四十人が出席。福井市中央卸売市場の堀川盛一場長は「生産者の方々には今後もしっかり出荷してもらい、長く付き合っていただきたい」と激励した。

新野会長は「(ホウレンソウの)栽培一年目には収量が出ず苦労したが、三年目でやっと採算ベースに乗ってきた。今後もいっそう精進していきたい」と話した。 

 2012年7月5日 日本農業新聞に掲載されました

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 (記事より引用)

ホウレンソウ周年出荷へ

JAとぴあ浜松西営農センター管内の生産者、夏場の栽培に自信

【とぴあ浜松】JAとぴあ浜松西営農センター管内の生産者が、県内では栽培が難しい夏場のボウレンソウ栽培に3年前から挑戦し、周年栽培を行っている。

暑さに弱く冷涼な気候を好むホウレンソウだが、生産者5人が「温暖な地区では栽培が難しいという固定概念を覆したい」というチャレンジ精神から結成した「ホウレンソウ振興会」で栽培を開始。現在葉ネギ、ターサイを同時に150アールで栽培している。

高温障害により初年度はほとんど収穫することができなかった。しかし、遮光や水の管理に加え、天地返しをしたり土壌改良材を使用したりと土の中に空気を入れる工夫をし、また資材メーカーとの勉強会も開き、徐々に収穫量を増やしている。

まだ夏場の出荷量は少ないが、同地区のホウレンソウは肉厚でボリューム感があり、甘味、うま味が凝縮している。量は単身世帯や核家族の需要を狙い、主流の1袋200グラムを150グラムに設定。品質はもちろん手ごろな量と求めやすい価格で販路拡大を目指す。現在は福井県だけへの出荷だが、市場からの需要もあり、今後東京や大阪への出荷も予定している。

同会の新野敏晴会長は「まだ試行錯誤の段階で収量は少ないが、品質には自信がある。生産者自ら市場へ行き交渉するなど、とぴあ浜松のホウレンソウが認知されるよう努力していく」と意気込む。

今年度は3万7500ケース(1ケースあたり30袋)を福井県へ出荷する予定だ。


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